お知らせ

photograph: Hua Wang

textile n+R × minä perhonen
2023.10.21(土)〜 29(日) minä perhonen 金沢店

11:00〜18:00 / 会期中無休 / 作家在廊日:21(土)〜24(火)、28(土)・29(日)

中国風を意味する「唐様」に対し、日本独自の文化様式を「和様」と呼びます。「唐様」から「和様」へと、日本の文化は長い時間をかけて洗練昇華されてきました。
「和様」の文化を「布のカタチ」というキーワードで切り取ると、「折る」「畳む」「包む」という美しいカタチが見えてきます。

今回、私たちは和様に育まれた布のカタチを minä perhonen のテキスタイルで表現してみました。
現代の布でありながら、どこかなつかしさとやさしさを秘めた minä perhonen の布は、和様のカタチにぴったりの相性だった気がします。
これらの品々を、日常のさまざまな場面で使っていただくことで、ふっと心が和んだり、布の手触りに温もりを感じてもらえたなら、作り手冥利に尽きるというものでしょう。

「折る」「畳む」「包む」という和様のカタチの美しさを帛紗や、仕覆、袋物などでご覧いただくとともに、木工作家・三谷龍二さん、ガラス作家・辻和美さん、彫金師・竹俣勇壱さんによる茶入れや蓋物、香立てなど、新たな見立てによる様々な使いかたをご紹介いたします。
(おひとりにつき1点まで)

「折る」- 帛紗


専ら茶の世界で使われる帛紗ですが、そのきっかけは利休の妻宗恩が利休にもたせた白い薬包布といわれています。それを気に入った利休が茶席で使い始めたとか。約30㌢四方の方形の布ですが、二つ折り、四つ折り、八つ折りなどにして茶では使われています。私たちの提案は、サイズ感もよく、使い勝手もよい帛紗を日常のさまざまな場所で使っていただけたらと思うのです。

「畳む」- 数寄屋袋、懐紙挟み


正方形に裁った布を畳んで数寄屋袋に、長方形に裁った布を畳んで懐紙挟みと呼ばれるものに仕立ててみました。茶の世界で使われる袋物ですが、こんなかわいい袋を普段にも使ってみませんか。大きなバッグの中に小物を入れて忍ばせるというのはどうでしょう。

「包む」- 簡易仕覆、仕覆


器を慈しむ心が器物の袋、すなわち仕覆を生みました。茶では専ら茶入れを包むのに用いる仕覆ですが、今では大切にしたいものをお気に入りの布で包む事も行われています。器を保護するとともに布の美しさも見せたい、いわば用と美を兼ね備えた袋でありたいものです。

辻和美:ミニ赤蓋物 / ガラス蓋物 / めんちょこ / ラインドローイング / グラス
三谷龍二:ベビーボウル / 白漆茶入れ
minä perhonen:白鉢

「円いカタチ」- 線香袋、姫鏡袋


そもそも布を扱う作業には残り切れが伴うもの。小さな端切れでもなにかの用あるものにして残したい、そんな思いがおもしろい作品となりました。 なかでも円いものは、見た目も可愛く、誰にも愛されてきたカタチでしょう。

竹俣勇壱:線香立て
三谷龍二:線香筒

お話と香り体験「香りを繙く(ひもとく)」


麻布香雅堂 山田悠介氏をお迎えし、室町時代から続く芸道のひとつである「香道」を「聞香(もんこう;香木の香りをかぐ)」というかたちで体験いただくことを中心としたお話し会を開催いたします。
普段は公開していない店舗2階の和室広間にて、日々の暮らしのなかで香りを楽しむ方法などをお話いただきます。
なかでも、至上の香りといわれる希少な自然遺産「香木」の香りを聞く体験は、滅多に出会えない貴重なものとなります。ぜひこの機会にご堪能ください。

日時:10.22(日)11:30〜、14:00〜
会場:金沢店2階
定員:各回10名
会費:7,700円(税込) <お抹茶とお菓子付き・minä perhonenの布でできた香り袋のお土産付き>

※満席となりました


minä perhonen 金沢店

〒920-0935
石川県金沢市 石引2-17-19
Tel:076 223 3722
Open:11:00-18:00

https://www.mina-perhonen.jp/store_information/kanazawa/



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